19世紀の香水専門店オフィシーヌ・ユニヴェルセル・ビュリーのブランド再建から世界的に認知されるまで、ラムダン・トゥアミの尽きないクリエイティビティによる革新性、世界中の熱狂的なファンを魅了してやまない1803年から現在までの掟破りの冒険を物語ります。
この本では1803年からのオフィシーヌ・ユニヴェルセル・ビュリーの偉大な軌跡を振り返ります。19世紀初頭クロードとその息子ジャン=ヴァンサン・ビュリーがパリで創業した香水店は、オリジナルの「香り酢」によって世界万博でメダルを獲得しました。その革新性は21世紀の今日までブランドを輝かせています。
挿絵や写真を満載し、香水業界における時代と歴史のみならず、店舗デザインやこだわりのタイポグラフィ、広告術をも含めた重量3㎏にもおよぶ集大成の一冊。ここでは華やかなフランス流おもてなしのシナリオ設定、マネージメント哲学、高品質なプロダクトの構想から製品化まで、プラスチック不使用への取組み、グローバル化社会にありながらも地域の特徴と文化を尊重したブティックをデザインし続ける重要性、美意識へのこだわりなどが幅広く語られています。美とはーそして美しさとはーを考えるための真のバイブルとも言えるこの本では、ブランドヒストリーやマーケティングのプロ達と新しいルールを分析するインタビューも掲載しています。